2015年7月13日月曜日

中国空軍の装備は強大だ!(6):でもエンジンはロシア製、これがイマイチなのだが

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サーチナニュース 2015-07-13 06:15
http://news.searchina.net/id/1581022?page=1

中国「雷電」戦闘機、
輸出のネック「エンジンがロシア製」=中国メディ

 中国の大手ポータルサイト「新浪網」は7日、自国とパキスタンが共同開発した戦闘機「FC-1/JF-17サンダー」について
 「いかにして輸出の困難を消去するか エンジンをロシアに頼らないことで解決」
と主張する記事を掲載した。

 FC-1の初飛行は2003年。中国国外ではJF-17の型番で呼ばれる。
 中国における愛称は「梟龍」で、パキスタンなど中国国外では「サンダー(Thunder)」。中国では国外での話題の場合には、同機を「サンダー」の中国語訳である「雷電」と呼ぶ場合が多い。

 記事は、多くの国が自主兵器の開発を望み、着手する例も多いが「成功例は多くない」と指摘。
 その理由を
 「国防工業はひとつのシステムであり、関連技術と産業だけでなく、
 一般的工業の基礎がすべてかかわってくるから」
と指摘。
 パキスタンの軍需工業の成功は
 「未来に属すもので不確定要素も多い」が、
 「中国が来てくれ」、
 「サンダーをもたらしてくれた」おかげで、道しるべができた
と主張した。

 パキスタンについては、
 「世界で人口が最も多く、最も重要なイスラム国家のひとつ」
と記述(解説参照)。
 同国の国教であるイスラム教について「尊敬に値する宗教」と称讃し、パキスタンは、イスラム原理主義を「イスラム教でないとして排除している」と紹介。
 「サンダー」を「初のイスラム戦闘機」と形容した。

 同機は「低価格と適切な性能」により、多くの中小国家が魅力を感じていると解説。
 現状においてサンダー輸出の大きな障害になっているのは
 「ロシアが供給するエンジンの不安定要素」
であり、中国が国産の先進的エンジンを開発できれば、「サンダー」に対する関心はさらに高まると主張した。

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◆解説◆
 国民の多くがイスラム教を信仰する国、いわゆる「イスラム教国」で人口が最も多いのはインドネシアで2億4990万人(2013年)。パキスタンは第2位で人口は1億8210万人(同年)。
 インドはヒンズー教徒などが多いがイスラム教人口も1億6000万人程度。
 それ以外にイスラム教信者が多い国は、バングラデシュの約1億4500万人、エジプトとナイジェリアの約7800万人など。


●(写真は新浪網の7日付上記記事掲載頁キャプチャー。4月20日に公式訪問した中国の習近平国家主席の乗機をパキスタン空軍の「JF-17」8機が護衛した)

サーチナニュース 2015-07-14 06:15

「JF-17」戦闘機、国産エンジン搭載へ
・・・ロシア製から換装「推力大きくなる」=中国メディア

 中国メディアの「中網資網」によると、中国航空工業集団の李玉海副総経理(副社長)が、6月に開催されたパリ航空ショーで、同社傘下の成都飛機工業がパキスタンと共同で開発した「JF-17」のエンジンが中国製エンジンに換装されると述べたことが分かった。
 これまではロシア製だった。

 JF-17は中国とパキスタンが共同開発した戦闘機。
 中国国内では「FC-1(梟龍)」、中国国外では「JF-17(サンダー)」と呼ばれる。

 同機に現在搭載されているのは、ロシア製の「クリーモフRD-93・ターボファンエンジン」だ。
  新しいエンジンの推力は「RD-93」よりやや大きいとされる。
 名称は未定だが「WS-17(渦扇-17)」になる見通しという。

 新エンジンはまだ実験室での測定中だが、李副総経理は「JF-17に搭載して試験飛行の段階」と発言したとも伝えられる。

 同機については6月中に、スリランカが購入し、2017年に18-24機を導入すると伝えられた。

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◆解説◆
 RD-93のベースになったのは、1976年にソ連のクリーモフ設計局(現在は株式公開会社のOAOクリーモフ)が設計した「RD-33」。
 同エンジンはモジュラー式設計などによる整備の容易さが長所とされる。
 「RD-93」はJF-17/FC-1用の派生機種。
 出力は85.4キロニュートンとされる。

 なお、中国は開発するターボファンエンジンに「GS(渦扇)」を前に置く型番をつけている。
 中国語のターボファン(渦輪扇、Guolunshan)を取ったものだ。


サーチナニュース 2015-07-17 06:17
http://news.searchina.net/id/1581729?page=1

「J-10B」戦闘機はマルチロール機!?
・・・エンジン換装で故障減少=中国メディア

 中国メディアの環球網はこのほど、カナダで出版される中国語などによる軍事情報誌「漢和防務評論」を引用して、「J-10B(殲-10B)」戦闘機が急ピッチで生産されていると報じた。さらにロシア製エンジンを改良型に代え、故障が減少したという。
  同記事は新浪網など他のサイトも転載した。

 J-10は成都飛機工業が開発し、1998年に初飛行させた。
 運用開始は2005年。2014年に改良型のJ-10Bの生産が始まったことで、初期タイプは「J-10A」と呼ばれるようになった。

 J-10Bは現在までに空軍に少なくとも14機が引き渡され、2015年内にはさらに24機が引き渡されるとみられている。
 また。海軍にはJ-10Aを運用する飛行連隊が1つがあるが、J-10Bに交換されると見られる。

 J-10BはJ-10Aと比べ、電子戦能力が大幅に向上したとされる。またJ-10Aは制空戦闘機の性格が強かったが、J-10Bは対地・対艦攻撃能力が増強され、マルチロール機とみなせるようになったという。

 J-10Aに搭載されているエンジンはロシア製の「Al-31FN」で、
 推力はアフターバーナー使用時で127kN、
★.寿命は2000時間、
★.平均重大故障間隔は500時間
だった。
 J-10Bの搭載エンジンはAl-31FNの改良型であるAl-31FNシリーズ3で、アフターバーナー使用時の推力は137kN、寿命は2250時間、平均重大故障間隔750時間になったという。



サーチナニュース 2015-08-12 06:17
http://news.searchina.net/id/1584863?page=1

「J-10B」戦闘機
・・・突発的故障が多い「国産エンジン」は使い物にならず=中国メディア



 中国の大手ポータルサイト「新浪網」は7日、
 「『殲-10B(J-10B)』戦闘機のデザインを決められない原因はエンジン。
 『太行』の故障突発率が大きい」と題する記事を発表した。
 「太行」は中国が開発したターボファンエンジン「WS-10(渦扇-10)」及び同シリーズエンジンの愛称。

 「新浪網」の記事は、J-10の改良型である「J-10B」の設計変更が繰り返されてきた理由を「エンジンの問題」と主張。
 レーダーなど搭載する電子機器の改良などで、機体の設計が変更され重量も増加した結果、J-10Bは超音速飛行の能力が低下することになったという。

 さらに、J-10シリーズが単発機のため、エンジンへの負担が大きいことも問題になった。
 高度な機動性を発揮するには、自動車に
★.例えれば極端な「急加速と急停車」を繰り返すようなエンジンの使い方が必要になり
 「実際のエンジン寿命や故障発生率は紙の上での設計指標と比べて大幅に劣る」
ことになるという。

 さらに、双発機なら飛行中でエンジン1基が故障しても飛行場まで引き返すことが可能になるが、単発機の場合にはそのまま、墜落により機体を失うことになる。

 そのため、中国が開発したWS-10は、「双発機になら使えるが、単発機には無理」な状況という。

 J-10の開発側は、早い時期に「WS-10」の採用を否決した。
 しかしWS-10には「J-10に搭載可能」なエンジンを目指して開発がすすめられた経緯があった。
 結果としてWS-10の開発側の「高級指導者の面子(メンツ)」の問題もある。

 J-10シリーズの大部分は、ロシア製エンジンの「AL-31FN」が搭載されているが、
 今後も同機に搭載用のWS-10が生産されつづける可能性があるという。

★.WS-10を搭載したJ-10シリーズ戦闘機は、
 AL-31FN搭載機と同様の飛び方はできない。
 記事は、WS-10搭載のJ-10が今後、
 AL-31FN搭載機と同様の飛行による訓練を始めた場合だけが、「WS-10エンジンンが本当に実用レベルになったことを示す唯一の証明」
と指摘した。



サーチナニュース 2015-07-13 08:15
http://news.searchina.net/id/1581027?page=1

中国が「戦略爆撃機」開発?
・・・日米など標的に「空の戦略」転換か

 中国のポータルサイト「新浪網」は9日、ロシアの報道を引用して、人民解放軍(中国軍)が太平洋における領土問題に関連して、日・米・フィリピンを念頭に
 航続距離が8000キロメートルに及ぶ戦略爆撃機の開発を目指している
と報じた。

 記事によると、中国政府も空軍の「戦略性構築」を重視するようになったという。
 中国の軍組織でこれまで、
★.米国との本格的対決など「空の戦略的軍事力」を担ってきたのは、
 大陸間弾道ミサイルなどを扱い、空軍とは別組織である第二砲兵部隊
だった。
 空軍が新たに開発された「戦略爆撃機」を扱うことになれば、中国軍の「役割分担」と「戦略構想」の変更がもたらされることになる。

 記事によると、最近になり中国軍の上層部が出席した会議で、戦略爆撃機の必要性が確認された。
 中国共産党が
 「日本やフィリピンと対立している東シナ海や南シナ海で、中国の領有権の権利を維持する」
との意思を堅持していることが背景で、爆撃機の目標は「太平洋上の島」とされたという。

 「目標」についての具体的分析はないが、大陸国家である中国から見れば、日本本土やフィリピンも「太平洋上の島」ということになる。

 爆撃機に求められる性能としては
 「航続距離が8000キロメートル、搭載量が10トン以上」
とされたという。

 中国では最近になり、「大型爆撃機の必要性」を説く記事が増えていた。
 中国政府系の英字紙チャイナ・デーリーは7日付で「中国に長距離爆撃機の計画がある模様」と題する記事を掲載。
 中国メディアは同記事を
 「中国は『Tu-160』戦略爆撃機のコピー版を持つべき。
 『太行』を4基搭載すれば『B-1B』以上になる」
などの見出しで紹介した。

 Tu-160はソ連のツポレフ設計局が開発した戦略爆撃機。
 初飛行は1981年。
 航続距離は1万500から1万4000キロメートルとされる。

 B-1Bは米ロックウェル者が開発した「B-1」戦略爆撃機の改良量産型。
 航続距離は1万1978キロメートル。
 初飛行は1974年。
 現在も現役だが、爆撃機ではなく近接航空支援用に使われている。

 「太行」は中国が開発したターボファンエンジンの「WS-10(渦扇-10)」の愛称。
 米国製の「CFM56-3」をベースに1982年代初期に開発に着手したが、トラブル続きで難航し、軍用機への搭載が本格化したのは2014年ごろとみられている。
 現在も、中国機が多く用いているロシア製エンジンと比べて信頼性には劣るとの見方がある。



サーチナ 7月14日(火)8時37分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150714-00000035-scn-sci

ロシア「Tu-160」のコピーは無駄、
コピーするなら米国「B-2」だ=中国メディア

 中国の大手ポータルサイト「新浪網」は13日、
 「中国が『Tu-160』爆撃機をコピー品を作っても、米軍は突破できない」(以下『Tu-160コピー不可』)、
 「中国は米国の『B-2』ステルス爆撃機をコピーせよ」(以下、『B-2コピーせよ』)
の見出しの記事を計2本配信した。
 新型機導入に当たって、まずは「何をコピーするか」に関心があるようだ。

 中国では最近になり「空軍による戦略爆撃」を重視しはじめたとの見方がある。
 これまで米国との本格的対決など「空の戦略的軍事力」を主に担ってきたのは、第二砲兵部隊だった。
 同隊は大陸間弾道ミサイルなどを扱い、空軍とは別組織だ。

 中国空軍は大型爆撃機の「H-6(轟-6)」を保有している。
 同機はソ連の「Tu-16」爆撃機をライセンス生産したもので、初飛行は1957年。
 Tu-16の初飛行は1952年だ。中国は巡航ミサイル搭載も可能にした改良型の「H-6K」を2007年に初飛行させるなどしているが、「H-6」シリーズでは、「戦略爆撃」には力不足になったとみなされている。

 中国が戦略爆撃機に求めている性能は
 「主に戦略目的に使用。戦術目的でも使用可能」、
 「10トン以上の核爆弾の搭載が可能」、
 「通常弾頭の空対地ミサイルの搭載が可能」、
 「空中給油なしで8000キロメートル以上の航続距離を持つ」、
 「高空を亜音速で飛行」、
 「昼夜の別、天候に左右されず運用」
などという。

 新たな爆撃機開発について、ソ連のツポレフ設計局(当時)が開発し、1981年に初飛行させた「Tu-160」のコピーを主張する声もあったが、「Tu-160コピー不可」は
 「米国や同盟国の空中及び海上の防衛戦を突破できない」
と主張。

 さらに「Tu-160をコピーしても、楽をできるとは限らない」として、難易度はさらに高いがステルス機である米国の「B-2」爆撃機をコピーすべきと論じた。

 「B-2コピーせよ」もほぼ同じ理由でB-2のコピーを主張。
 さらに、中国空軍にとって「対決するのは現在最も強大な防空システム」と論じ、
 「(米国の)B-1B、(ロシアが保有する)Tu-160でも突破できない」
と指摘した。

 中国がB-2のようなステルス爆撃機を保有すれば、突破力も大いに向上するので、
 「相手に対する圧力も大幅に向上する」
と論じた。



サーチナニュース 2015-07-15 08:35
http://news.searchina.net/id/1581400?page=1

中国「J-31」は米「F-35」に近い
・・・ロシア製戦闘機は相手にされない=中国メディア

 新浪網など中国のニュースサイトやポータルサイトは14日、中国が開発中の戦闘機「J-31(殲-31」は米国の「F-35」に近いと主張する記事を掲載した。
   ロシアが開発中の「PAK FA T-50」については「だれも相手にしない」など酷評した。

 記事は、米誌「ナショナル・インタレスト」を引用した。
 中国の航空工業については
 「ロシアから多くの経験を吸収中だが、多くの分野ですでに追いついた」
と主張。
 これまで中国の武器輸出はローエンド品でロシアとは異なったが、今後10年で、中国とロシアが武器輸出で「激烈な競争」をする分野が出てくると論じた。

 J-31は瀋陽飛機集団が開発している。
 企業の投資で戦闘機開発という珍しい事例だ。
 瀋陽飛機集団は同機を第5世代ジェット戦闘機として輸出する意向とされる。
 記事はJ-31について、F-35に近いと評した。
 ただしアビオニクス(航空機搭載の電子装置)では、F-35に匹敵するレベルには到達できないとした。

 中国はこれまで、パキスタンと共同でJF-17(中国国内向けにはFC-1の呼称)を開発した。
 同機は中国が保有していたJ-7(ソ連「MiG-21」のコピー機)にパキスタンからもたらされた米「F-16」関連の情報を加えて、主に中国側が開発したとみられている。

 JF-17は第4世代戦闘機で、中国は「戦闘機獲得にそれほど大きな予算を割けない国」への輸出品と認識しているとされる。
 JF-17は6月下旬までに、スリランカが18-24機購入することが決まったという。

 J-31が完成すれば、中国は戦闘機輸出で「ローエンド」、「ハイエンド」の双方のラインアップを持つことになる。

 1977年に初飛行したソ連が開発した「Su-27」シリーズは輸出品としても成功。
 ベトナムやインドネシアなど東南アジアへの輸出も実現した。
 しかし同年初飛行のMiG-29では品質問題を起こすなどのトラブルが発生。
 「PAK FA T-50」はインドへの輸出が予定されていたが、記事は
 「トラブルが発生している」として、
 「この機に関心を持つ他の顧客に警告することになった」、
 「ロシア製品はだれも相手にしない」
などと酷評した。



サーチナニュース 2015-07-22 08:37
http://news.searchina.net/id/1582198?page=1

実戦で敵なし「5大米軍機」・・・米メディアが紹介=中国メディア 

 中国メディア・環球網は20日、米誌「ナショナル・インタレスト」が19日に発表した
 「世界でもっとも致命性のある5大米軍機」
という文章について紹介する記事を掲載した。

 記事は、
 実戦においてかなう敵が存在しない「米軍が誇るもっとも致命性のある戦闘機」
として、
1].「F/A-18」、
2].「F-22」、
3].「F-35」、
4].「MQ-9」、
5].「B-2」
の5機を挙げ、それぞれの特徴について説明した。

1].「F/A-18」ホーネットは、
 ボーイング社とノースロップ社が共同で設計した全天候型多目的戦闘機であるとし、多くの軍事基地や空母から離陸でき、その作戦行動半径が900キロメートルを超えるほか、「F404-GE-402ターボファンエンジン」を2基搭載することで最高速度マッハ1.7以上を実現していると解説した。

2].「F-22」ラプターについては
 「米国軍事技術の大きな進歩」とし、
 現在どの国にもこれに匹敵する飛行機は存在しないと紹介。
 その性能の高さゆえ、輸出が禁止されているとした。
 また、高いステルス技術と、簡素な外形によって、ほぼ発見されることなく戦闘エリアに入ることができる点を長所に挙げた。

3].「F-35」統合打撃戦闘機については、
 F-22同様高いステルス能力を持った戦闘機であり、最高速度マッハ1.6、作戦行動半径1100キロメートル超を誇るとした。
 また、艦載型、垂直離着陸型など多くの派生タイプが研究開発されているほか、レーザー誘導爆弾、小型爆弾、さらにはF-22が搭載できない「B61」核爆弾を搭載できると説明した。

4].「MQ-9」リーパーは、
 ジェネラルアトミックス社が設計した無人戦闘機で、地上の目標を攻撃する用途で設計されたと紹介。
 これまでアフガニスタンやメキシコ国境に配備されてきたこと、米国のほかにNATOの同盟国であるイタリアと英国も使用していることを伝えた。

 最後に
5].「B-2」スピリットステルス爆撃機については、
 特殊なフォルムによってレーダーから見つかりにくくなっているほか、特殊材料によるカバーで覆われていることでステルス能力を高めているうえ、エンジンもステルス性向上に貢献するものであると説明。
 空中給油なしで1万1000キロメートルの航続可能距離を誇り、高亜音速での飛行が可能であるほか、最大4万ポンドの核兵器や通常兵器を搭載することが可能であるとした。



サーチナニュース 2015-07-23 06:17
http://news.searchina.net/id/1582380?page=1

「J-10」戦闘機は中国が自主開発!=中国メディア

 中国の軍事情報サイト「戦略網」は21日、「『J-10』の配備数が264機以上に、かつては米露が援助」と題する記事を掲載した。
 同機開発について米国やロシア、さらにイスラエルも援助したと紹介する一方で、同機は
 「中国が完全に自主開発した」
と主張した。

  記事はJ-10を
  「低コストで空戦性能が良好」、
  「全世界市場で極めて強い競争力を獲得した」
と称賛。
  同機は「中国が完全に自主開発」と主張する一方で
  「開発の途中でわれわれを支援してくれた偉大なる友人のイスラエルのことを忘れてはいけない」
と解説。
  「米国の圧力を受けながらも、重要技術の提供で“密通”してくれた」
と感謝の意を示した。

  記事は「J-9」の開発にさかのぼって紹介。
  上昇限界高度2万8000メートル、最高速度マッハ2.8などの目標が設定されたが、中国製エンジンの「WS-6(渦扇-6)」は能力不足だった。
  前翼を設ける「エンテ型」の機体設計も、当時の中国人技術者の手に余ったという。

 1986年に着手したJ-10の開発では、J-9の「失敗経験」が大いに役立った主張。
 さらに米国はソ連牽制のため、中国への技術供与の規制を緩和した。

 記事は「米国はしばらくして中国との技術協力を中断」と紹介(解説参照)。
 特に、予定されていた米国製の「PW-1120」エンジンが使えなくなったことで、「離陸の目途」すら立たなくなった。
 しかしロシア製の「Al-31F」が輸入できることになり、J-10が日の目を見たという。

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◆解説◆
 米国が中国への協力を中止したのは、1989年6月4日の「天安門事件」で対中関係を見直すことになったから。
 ところが同年5月にはソ連のゴルバチョフ書記長が訪中し、両国の国交正常化が決まっていた。
 さらにソ連崩壊後のロシアには、体制の変革と経済混乱の中で軍需産業を「生き延びさせる」必要が生じ、利益を得るために中国への兵器類の輸出や技術供与が始まった。

 中国は、主力戦闘機の「J-11」シリーズを補完する目的で、製造コストの安いJ-10の配備を行っている。

 J-10の輸出については、パキスタンが購入を決めたとの報道があるが、実現していない。
 ただし、中国のニュースサイト「環球網」は7月20日、パキスタン人パイロットがJ-10の前に立つ写真を配信し、具体的な動きが進行していることを示唆した。



サーチナニュース 2015-07-30 06:17
http://news.searchina.net/id/1583322?page=1

「空中戦力」の日中比較
・・・日本にはまったく勝ち目なし=中国メディア

 中国メディア・台海網は27日、日本と中国の空中戦力を比較し、「日本が中国に遠く及ばない」とする評論記事を掲載した。

 記事は、
 「中立かつ客観的な角度から、日中両国で参戦可能な空中戦力について比較、分析を行う」
とし、日本の航空自衛隊を紹介。
 西部、南部、中部、北部の部隊に別れており、
 「F-2」、「F-15J」という2種類の戦闘機が主戦力になっているとし、
★.尖閣諸島で中国と全面衝突の事態となったときには北部の部隊がロシアの警戒にあたり、残り3つの部隊が動員されることになる
と解説した。

 そのうえで、3つの部隊に配備されている戦闘機は合わせて
 「F-15J」が105機、
 「F-4E」が59機、
 「F-2A/B」が20機
であるとし、もっとも性能的に優れているF-15Jが、中国の戦闘機である「Su-27」、「J-10A」、「J-11A」と同レベルだと紹介。
 一方で、「J-10B」や「J-11」といった改良型戦闘機に比べるとレーダー性能は非常に大きく劣ると分析した。

 さらに、
 F-2戦闘機については「空中戦で荷重がかかっている状況では機動性がわが国の第3世代戦闘機(世界的には第4世代)の相手にならない」
と評価。
 F-4Eに至っては「さらに憐れ」とし、翼面荷重や推力重量比において「わが国の戦闘機より劣っている」
とし、中国との戦闘任務を担うことはできないと断じた。

 記事は、中国の第3世代戦闘機600機と戦い得るのは、F-15J戦闘機105機しかない
と論じるとともに、那覇基地にある19機を除く他の基地に配備されているF-15Jが作戦に参加するには、給油機の助けが必要であるとした。

 一方で、中国は尖閣諸島海域の作戦に出動可能な飛行場が27カ所あり、戦闘機も200機を超えていると紹介。
 給油機なしで1日最多4回出動できるとしたうえで、1日あたりのべ800機の戦闘機が同海域での戦闘に参加しうるとした。

 また、10分間隔の空中戦ごとに双方が10のエレメント(2機編隊)を出動させたばあいは3時間で、30のエレメントを出動させたばあいは2時間で日本の空中戦力を消滅させることができるうえ、自機の損失は30機以内に抑えられるとシミュレートした。

 さらに、仮に日本が動員しうるすべての空中戦力を尖閣諸島海域に投じたばあい、日本本土は「徒手空拳」状態となり、中国は瀋陽、済南、北京の軍区に配備された爆撃機で日本本土を思いのままに爆撃することが可能だとも説明。
 そして、
 「中国空軍はすでに十分強く、日本にはそもそも中国と決戦を繰り広げる元手がないのだ」
と総括した。



サーチナニュース 2015-08-08 06:33
http://news.searchina.net/id/1584491?page=1

「F-35」が世界最多の戦闘機になる可能性!?=中国メディア


 中国メディアの中国科技網は4日、米国の最新鋭戦闘機「F-35B」がこのほどワスプ級強襲揚陸艦における離着艦テストが行われたと伝え、
 「F-35」の生産量が4000機に達すれば、「世界のあらゆる戦闘機のなかで最多となる見込み」
と報じた。

 記事は、F-35Bの離着艦テストには16名の英国兵士も参加したと伝え、開発プロジェクトの関係者の話として
  「英国がF-35開発プロジェクトに参加するかどうかはプロジェクトの成功を大きく左右する」
と指摘。
 さらに、英国海軍の関係者の話として、
 「英国海軍は空母クイーン・エリザベスに2機のF-35Bを搭載する計画」
と紹介した。

 さらに、米海軍の関係者が
 「米大統領が掲げるアジア・太平洋回帰に関する戦略のため、
 米海軍はF-35Bをアジアに配備する」
と述べたことを伝え、2017年には日本の米軍岩国基地に配備する計画であることを紹介した。

 また記事は、2016年12月には「F-35A」2機がイスラエルに到着する計画だと伝え、
 「イスラエルに配備されれば、米国以外の国としてはイスラエルは世界で初めてF-35Aが配備される国となる見込み」
と紹介。
 一部の国はイスラエルより早くF-35Aが交付されるとしながらも、「米国国内での訓練だけに限定される」と伝えた。

 続けて、
 米国はF-35の生産量を4000機前後にするため、さらに750機の追加注文を獲得したい
考えと伝える一方、
 「生産量が4000機に達すれば、世界のあらゆる戦闘機のなかで最多となる見込み」
と紹介した。



中国の盛流と陰り



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