2015年7月16日木曜日

タイの潜水艦3隻購入計画のゴタゴタ’:中国製調達を白紙に

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レコードチャイナ 配信日時:2015年7月16日(木) 14時39分
http://www.recordchina.co.jp/a114164.html

タイ海軍の中国製潜水艦の調達計画、
費用再検討を理由に一時保留へ―シンガポールメディア

 2015年7月16日、参考消息網はシンガポールメディアの報道を引用し、タイの国防相が中国製潜水艦購入の一時保留を発表したと報じた。

 タイは今月初旬、中国から潜水艦3隻を購入すると表明していた。
 費用は約10億ドル(約1240億円)。
 購入計画の保留について国防相は「コストと効果を再検討する」と説明しているが、中国製を選ぶことで長年の盟友である米国との関係悪化を指摘する声も上がっていた。
 また、ある高官は中国が活動を活発化させる南シナ海問題を念頭に
 「タイは戦略的な面から潜水艦調達を考える必要がある」
と話した。



レコードチャイナ 配信日時:2015年7月15日(水) 10時37分
http://www.recordchina.co.jp/a113977.html

タイは米国との信頼関係を捨て、中国寄りにシフト
=中国製潜水艦調達で米国との関係が崩壊―米メディア

 2015年7月14日、参考消息網は、
 「タイが中国製潜水艦の購入を決めたことは、米国とタイとの信頼関係の崩壊を意味する」
と指摘する米メディアの報道を紹介した。

 タイの潜水艦調達先をめぐっては、米国の盟友である「「ドイツ、韓国が候補」とみられてきたが、タイ紙バンコク・ポストは先月26日付けで中国製潜水艦の購入を報じた。

 これを受け、米紙ウォール・ストリート・ジャーナルは 
 「米国とタイの軍隊は長年にわたって深い関係を築いてきた。
 約30年前に始まった両国の『コブラゴールド』は世界で最も規模の大きい軍事演習の一つだ」
と指摘し、03年当時のブッシュ政権がタイを
 「北大西洋条約機構(NATO)の非加盟国における重要な盟友」
としたにもかかわらずタイが中国製を選んだことは
 「非常に懸念される事態だ」
と伝えた。

 昨年5月のタイ政変以降、両国の関係は冷え始め、「コブラゴールド」も格下げされた。
 その他の分野でも米国のタイに対する支援は縮小。
 タイの軍人は政変を非難する米国の干渉を不満に思い、中国との関係を強化することでその非難を止めさせる狙いがあるとみられている。

 一方、中国もタイへの支援に積極的な姿勢を示し、納入する潜水艦3隻の価格を1隻当たり3億5500万ドル(約438億円)と、他国より低い価格で提示している。



レコードチャイナ 配信日時:2015年6月30日(火) 15時9分
http://www.recordchina.co.jp/a112677.html

日本製潜水艦の退役から“潜水艦ゼロ状態”が続いたタイ、
中国製3隻を1300億円で調達へ―タイ紙

 2015年6月27日、環球時報はタイ紙バンコク・ポストの報道を引用し、タイの潜水艦調達をめぐり、中国が韓国やロシアなど対抗する国々を退けたと報じた。
 タイは潜水艦3隻を中国から購入する計画で、調達にかかる費用は計360億バーツ(約1305億円)を見込んでいる。

 タイで25日に開かれた会議で中国製を調達する方向で意見が固まった。
 来月に内閣に提出し、最終的に可決する見通し。
 調達委員会の関係者は中国製が選ばれた理由として、水中での作業時間の長さを指摘している。
 タイ政府は、潜水艦調達に先立つ調査のために2億バーツ(約7億円)を投じており、関係者は納入に意欲を示した中国、韓国、ロシア、フランス、ドイツ、スウェーデンを訪問して情報収集などに当たっていた。

 タイは1938年から51年にかけて日本製の潜水艦を4隻所有していたが、51年の退役以降、潜水艦のない状態が続いていた。
 90年代に韓国やドイツのメーカーと交渉を重ねたものの、調達には至らなかった。





中国の盛流と陰り



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