2015年7月25日土曜日

ワースト国家・中国:無類の外交ベタ暴走国家、裏切られる大国

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 中国の外交はシロウトである。
 もう少しうまく立ち回れないものであろうか。
 非難を浴びることだらけである。
 「カネの切れ目が縁の切れ目」
になる。
 他国としては、いかにこの外交下手な国からお金を引き出すか
にだけが中国と付き合う目的になる。
 経済をちらつかせて中国としてはうまく立ちまわっているつもりではある
のだろう。
 しかし、最後は裏切られる。
 もう恫喝だけで何とかなる時代ではない。


レコードチャイナ 配信日時:2015年7月25日(土) 0時58分
http://www.recordchina.co.jp/a114818.html

世界主要55カ国の名声、中国はワースト10位で日本に完敗
=「国力が強大でも名声が高いとは限らない」―米調査会社

 2015年7月24日、中国メディア・網易は、「中国、国力強くも名声低い」と題した記事を掲載した。

 米調査会社「Reputation Institute」がこのほど公表した、世界主要55カ国の名声ランキングで、中国は46位と低評価だった。
 調査対象者数は4万8000人余で、16項目で各国を評価。

 ランキングでは
★.カナダの評価が最も良く、
★.アジアでは日本の評価が比較的高く16位。
★.米国は22位で、
中国が「古い友人」と見ているロシアは52位だった。
 同調査報告では、
 「国力が強大だからと言って名声が高いとは限らない。
 国内総生産(GDP)や貿易、投資、観光などにおいて中国は世界でも上位に入るほどの力を有しているが、
 名声では46位にすぎない」
と述べている。



サーチナニュース 2015-07-25 11:53
http://news.searchina.net/id/1582726?page=1

中国を裏切った5国家
・・・「武器を輸出してやったのに」=中国メディア

 中国のニュースサイト「中華網」は21日、
 「中国に武器を注文して購入したとたんに、裏切った5つの国家」
と題する文章を掲載した。

 文章は冒頭の部分で、
 「中国の輸出武器は近年来、国際市場で異彩を放ち、多くの国から引っ張りだこだ」、
 「多くの国が品質がよく安価な中国製武器を買うことで、自らの国防軍事力を高めている」
と主張。

 さらに、武器の国際取引について
 「本来ならばウィン・ウィンであり、双方にとって喜ばしいことだ」
と論じた上で
 「一部の国はまっとうでないやり方で、売買が終わった直後に裏切り、中国に敵対する陣営に立った」
と主張した。

1].“裏切った国”の筆頭に挙げたのがトルコだ。
 中国は1990年代から、自走ロケット砲の「WS-1」などをトルコに売ってきたと紹介。
 ところが、2013年に輸入を決めたはずの防空ミサイル「紅旗9(輸出仕様はFD-2000)」について、トルコ政府は延期などと言い出し、現在(2015年7月)に至るも輸出は実現していない。
 文章は
 「買う買わないはどうでもよい。
 (問題は)売買に仁義がないことだ。
 しかしトルコの一部の人がやることは、愚かだ」
と批判した。

 記事は続けて、
 「中国でウイグル人が迫害されている」
として発生した反中デモを批判した。
 同デモでは中国人観光客が襲われ、中国人客と誤解されて韓国人観光客も襲われた。

2].次にミャンマーを取り上げた。
 中国から長年にわたり、陸・海・空のさまざまな武器を買っているのに、自国北部で内戦が発生した際に、中国領を越境爆撃し死者も出したと非難した。

3].スリランカについては
 武器売却だけでなく、中国の投資により同国の港湾の整備も進んだと指摘。
 ところが、1月にシリセーナ新大統領が政権の座に就いてからは、港湾開発は停止され、前政権で実現した中国海軍の原子力潜水艦の寄港など、軍事面での関係も不透明になったと論じた。

4].インドネシアについては
 南シナ海の島を巡る領有権問題で、「多国会議」を提案したことを批判。
 中国は「2国会議」を主張しつづけている。
 「外部勢力が入ってくると不利」との思惑があるとされる。

5].マレーシアについては、
 中国が領有権と権益を主張する南シナ海の一部の島や岩礁、海域を実効支配し、権益問題についてブルネイと「話し合いで解決」したことを非難した。



サーチナニュース サーチナ 7月26日(日)11時45分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150726-00000028-scn-cn

東アジアは「2強併存」
・・・ただし、日中開戦はありえない=中国専門家

 北京大学海洋戦略研究所の胡波研究員は24日、経済や政治情報を掲載するBWCHINESEで、「次の10年が中国が台頭する正念場」と題する文章を発表した。
 米国の世界戦略もあり、日中は厳しく対立するが、双方の政治指導者に戦争に踏み切る意思はないとの考えを示した。

 胡研究員はまず、近代以降の歴史を概観。
 日清戦争までは中国が東アジア全体を指導していたが、同戦争で中国が敗北してから第二次世界大戦終結までは、日本が軍事力で東アジアを制圧と指摘。

 終戦後は長期間にわたり、両国とも「不均衡な発展」をしたと指摘。
 中国は政治・軍事力が強かったが経済が弱く、日本は経済が強かったが、政治では“弱小”、軍事では「操り人形」だったと評した。

 2000年を過ぎると、中国は国力全体を大幅に引き上げ、日本は政治と軍事の正常化を加速したので東アジアが「2強併存」の形になったと表現。
 そして、日中の矛盾の大きさと複雑さは中越や中国・ベトナムの対立よりもはるかに激烈になったと指摘した。

 そして、平和的事態であれ、非平和的事態であれ、
★.中国が太平洋に進出しようとすれば、地理的条件から日本が「立ちはだかる」
ことになると論評した。

 胡研究員は日中間を「非常にきなくさい」と述べた上で、実際に戦争が発生する可能性が低いと主張。
 まず、日中両国にとって経済成長は絶対に必要と主張。
 平和という環境がなければ、「戦後の日本の奇跡」も「30年ほど続いた中国の高度成長」もあり得なかったと指摘した。

 日本政府が「中国の脅威」を強調することは、「民意に迎合し、支持率を獲得する」ためで、実際に戦争に踏み切れば日本は「自ら墓穴を掘る」と主張。
 中国にとっても、国力が上昇している状況とは、政治、経済、公務執行などが有利になりつつあることを意味するので、国家としての意志を通そうする場合に戦争をまず選択することはありえないと主著した。

 偶発戦争についても、情報処理と通信システムが発達した現在では、発生する危険が大幅に低下したとの見方を示した。

 胡研究員は、軍事における万一の事態に備えた準備は必要としつつも、
★.「中日(日中)両国関係の改善は長期に渡って困難だが、
 一部メディアが煽り立てるような、戦争などの“熱い衝突”の発生は考えにくい」
との考えを示した。



東洋経済オンライン 2015/7/27 06:00 中村 繁夫
http://newsbiz.yahoo.co.jp/detail?a=20150727-00078198-toyo-nb

なぜ中国はベトナムに絶対に勝てないのか

 「戦後70年」が近づいてきた。
 そこで今回はアジアで最も重要な国家である中国や、その他の国々との付き合い方を考えるうえで、日頃私が考えていることをご紹介したい。
 キーワードはズバリ「ベトナム的発想に学べ」ということだ。

■大国の中国に小国のベトナムが負けない理由

 日中関係は表面的には、ひところの一触即発のような状況を脱したとはいえ、相変わらず好転したとは言えない。
 むしろ、両国関係の本質的課題が解決されないまま、地中の奥深くで閉ざされてしまっているといったほうがいいだろう。

 ある意味では、米国とキューバの急激な関係改善がそうであるように、表立った動きがあるほうが、互いの課題に与しやすいのである。
 では、マグマの表面だけが冷えて固まってしまったような、現在の日中関係をうまく揺さぶり、地中深くに横たわる課題解決につながる起爆剤になるものは何か。
 それこそが「ベトナム的発想に学ぶ」ということである。

 この連載でも
 「中国に負けないベトナムから何を学ぶか」
 「中国も白旗? ベトナムの『じらし戦法』」
などでも書いた通り、ベトナムと中国との関係の複雑さは日本のそれとの比ではない。
 長い歴史の中で、ベトナムは史実として明らかになっているだけでも
 中国との15回もの戦いがあり、その都度徹底して抵抗しつつ
一方では朝貢外交をしながら「北属南進」と呼ばれる南への領土拡大も図っていたのである。
 最近では、西沙諸島における中国との衝突でも、自国の主権は徹底的に守る強硬姿勢を示し、国際世論を味方につけつつも、中国との関係を破壊する「決定的な衝突」は避け、結果的に中国側を撤退させASEANを団結させるという「勝利の結実」を得た。

■「中国バブル崩壊」の本当のリスクとは何か

 つまり、ベトナムは名を捨てて実を取る戦い方を地で行くことにより、
 小国でありながら大国中国にも負けることなく高度な外交術を駆使してきたのだ。

 ベトナムは経済成長著しい国ではあるが、何でもかんでも大国に憧れて真似するような子供じみた振る舞いはしていない。
 もちろん、尻尾も振らず、言いなりにも決してならない。
 どの国との付き合いに対しても変に媚こびず、傲慢にもならない。
 隣国に対しても言うべきことは言い、助けるべきときは助ける。
 それでいて世界の中できちんと存在感を持っているのである。

 では、こうしたベトナムのしたたかさの根底にあるものは何か。
 何がベトナムという国のアイデンティティーを構築する元になっているのかというと、私は大きく、次の4つの要素になるのではないかと考えている。
 ベトナムの「4K」と呼んでいるもので、すなわち
❏.「交渉上手」
❏.「コネ社会」
❏.「教育力」
❏.「カカア天下」
である。

■日本のはるか上を行く、ベトナムの交渉力とは? 

 ベトナムの「4K」について詳細は、発売したばかりの『中国との付き合い方はベトナムに学べ』(SB新書)でも紹介しているが、中でも「交渉力」たるや、日本より一枚も二枚も上手だ。
 ベトナムを相手に交渉をしていると交渉術の本質がよく理解できる。
 彼らは決して自分たちが頭を下げるような交渉をしない。
 相手が頭を下げるように仕組む。
 「お願い外交」のような交渉など、論外である。
 
 そもそも、自ら手の内を明かすようなことは絶対にしない。
 弱みは決して見せない。
 妥協案を腹の内に持っていても、最後まで口をつぐんでいる。
 相手が最後の最後に本当に困ってきたところを見計らってタイミングよく妥協案を提示するからこそ意味があるのだ。

 要するに、彼らは二段階での交渉がデフォルトなのである。
 最初は徹底的に相手を追いつめる。
 しかも、相手が追いつめられているとは気付かないように真綿でじわじわ首を絞め付けるようにである。
 そうして逃げられないようにして、相手が弱ってきたところで「ここらが相場だろう」と手を打つ。

 恥をさらすようだが、私もベトナムでは痛い目にあっている。
 ベトナムのある有力企業から「マーケティングも含めてわれわれに鉱山開発の指導をしてください」と頼まれ、話に乗ったのである。

 「互いに中国に負けないレベルの高い商流をつくろう」と意気投合し、早速、秘密保持契約(NDA)を結んだ。
 そこから私は日本のユーザーにヒアリングを行いつつ、早々に現地視察を行いたい旨をベトナム側に伝えたのだが、なかなか話が進まない。

 しびれを切らしてハノイに飛んだのだが、先方は前回までの話を笑顔で繰り返し、それよりも日本側の情報を教えてくださいと言うのである。

■正々堂々は世界では通じない! 異質と組んで戦う勇気を

 私は、パートナーとなる相手には腹を割って基本的には隠し事をしない主義である。
 だから日本のユーザーが求める品質規格や市場ニーズなどの重要情報を懇切丁寧に伝えた。

 ところが──。
 三度目にハノイに行くと、私が伝えた情報は「すべて既知のものばかりだった」と言うのである。
 そんなはずはない。
 私が直接つかんできた一次情報で、どこを探しても見つからないものばかりだ。

 私は、ここでハタと気付いた。
 つまり、彼らは最初から私のレアな情報を引き出すことが目的で、その情報を自分たちの持っている開発利権にうまく利用したかったのだ。

 取るものを取られて、いいようにもて遊ばれる。
 こんな情けない話が死屍累々ベトナムには散らばっている。
 こうした話をすると、
 「それは卑怯ではないか、交渉事は、正々堂々としなければならない」
と感じる日本人は少なくないはずだ。

 しかし、外交や交渉事は、取るか取られるかの戦いである。
 戦いにおいて正論ばかり振りかざしていて勝てるのだろうか。
 否である。
 下剋上の戦国時代、勝つためには日本人も謀略をめぐらせてきた。
 生き残りをかけているのだから、当たり前である。

 私も大好きであるが、武士道精神は天下泰平の江戸時代になってからのものだ。
 平時には争いは不要である。
 そのために卑怯な戦略は悪とされたわけだが、
 世界を相手にした争い=外交や交渉事においては、まず勝たなければ意味がない
 (もちろん勝てば何をやってもいいとまでは言わない)。

 日本国内のみでの話なら性善説に立っても問題ないかもしれない。
 だが、一歩外に出たときは2段階、3段階の戦略を持ったほうがいい。
 世界において、正々堂々はむしろ非常識なのである。 

 特に気になるのが日本人の陥りがちな教条主義である。
 一度決まったもの、前例のあるものについては「こういうものだから」とガチガチに固まった思考をしてしまう。
 交渉において、柔軟さや臨機応変というものがないのだ。

 決められたことを決められた範囲でのみ処理していくのは、言っては悪いが、役人根性である。
 自分の役回りと権限を守ることのみに固執して、そもそもの交渉事のダイナミクスが抜け落ちている。

 そこを打破し、ベトナムのように大国とも伍することができるようになるために、今の日本に必要なのは「異質と組む勇気」ではないだろうか。

■1対1で中国と喧嘩するのは不毛

 ベトナム流の中国や世界との付き合い方、戦い方は一国主義ではない。
 「ベトナム対どこかの国」ではなく、ASEANで一緒に戦える相手と組んで中国にも出向いていくというものだ。

 日本と中国の関係においても同じである。
 二国間だけで不毛な議論のすれ違いをするより、
 「ASEANの第三国を交えて、新しい価値観を入れた上で中国と向き合えばいい」
とベトナムは教えてくれている。

 1対1で日本と中国が喧嘩している限り、漁夫の利で他国が利益を得ることがあっても、当事者間では無益だ。
 それよりも、日本が先に異質のベトナムと手を組んでおく。日本が前面に出るのではなく、ベトナムの強みを利用して日本は後ろ側で利益を得るような仕組みをつくるという発想をすればいい。

 日本人のやり方は違うのだという教条主義、孤立した内向き思考では、今後ますますベトナムとの差が開いていきかねないのである。

前出のように、「日本人が交渉事で負けない方法」については、『中国との付き合い方はベトナムに学べ』(SB新書、7月16日発売)でも詳しく触れている。
 同書は久米宏氏にもご推薦を賜っている。あわせてご一読いただければ幸いである。




中国の盛流と陰り



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